

PLTと同社傘下の住宅事業3社が輸送効率化、CO2削減とトラック261台分の輸送力を確保
目次
4tトラック261台分の輸送力を確保
プライムライフテクノロジーズ(PLT)と、同社傘下の住宅事業3社(パナソニック ホームズ、トヨタホーム、ミサワホーム)は、2024年度末までに輸送効率化を通じてCO₂排出量を年26トン削減し、4tトラック261台分の輸送力不足に対応したと発表しました。主な取り組みは、地産地消、物流拠点の共同化、輸送効率化、輸送連合化です。
グループ内19社で輸送ネットワークを共有
プライムライフテクノロジーズグループでは、各社の輸送協力会社19社と連携しました。稼働状況に応じて車両を融通し合う輸送連合体制を構築しました。これにより、各社単独では対応が難しかった繁忙期の輸送力の確保とCO₂排出の削減が実現しました。CO₂削減量は年26t(スギ換算約1,860本)に相当します。
全国14の生産拠点・85の物流拠点を統合的に活用
グループ全体で14か所の生産拠点と85か所の物流拠点を有し、以下の4つの施策を中心に輸送効率化を推進しました。
- 地産地消
- 物流拠点の共同化
- 輸送効率化
- 輸送連合化
1. 地産地消
建築予定地に近い拠点で大型部材を生産し、長距離輸送を削減し、輸送を効率化しています。
2. 物流拠点の共同化
生産・物流拠点を共同活用し長距離輸送時の中継拠点(デポ)として活用し、ドライバーの拘束時間短縮やトラック台数の削減しています。
3. 輸送効率化
帰り便を活用することで空車率を低減し、輸送を効率化しています。
4. 輸送連合化
繁閑差を活かし、関東・中部地区を中心に各社の輸送ネットワークを相互活用する体制を構築し、ピーク時からのトラック台数を平準化しています。
今後の展望
過去2年間では、海上・鉄道輸送(モーダルシフト)やトレーラーの共同活用も推進しました。これらの活動により、さらなるCO₂排出量削減と輸送効率の向上を実現します。
まとめ|PLTグループ、輸送効率化でCO2削減と輸送力不足を克服
プライムライフテクノロジーズと傘下の住宅事業3社は、輸送効率化により年間26トンのCO₂削減と4tトラック261台分の輸送力不足解消を実現しました。これは、グループ内19社の輸送連合体制と、全国14の生産拠点・85の物流拠点を活用した地産地消、共同物流拠点、輸送効率化、輸送連合化といった取り組みの成果です。今後もモーダルシフトなどを推進し、さらなる効率化を目指します。
この成功事例は、他業界や中小企業でも応用できるのか、初期投資と経済的メリット、ドライバーの労働環境や地域社会への具体的な影響など、さらなる詳細に興味が持たれます。
参考サイト
・『~輸送力不足・カーボンニュートラルなどの社会課題解決に貢献~ 新たな PLT 輸送連合の取り組みで物流効率化、CO2排出量削減を実現』