i-PRO、物流DXを加速 AIカメラでトラック管理を自動化する新機能を発表
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i-PRO、AIカメラ活用でトラック管理を効率化する新機能を発表
i-PROは、クラウドカメラサービス「i-PRO Remo.(アイプロ リモ)」において、物流拠点でのトラック管理を効率化する新機能を2025年9月に標準搭載すると発表した。
本機能では、AIカメラがトラックのナンバー情報を読み取り、入退場時間・作業時間などを自動で記録します。蓄積されたデータはダッシュボード上で視覚化され、現場管理や業務改善に活用できます。過去の変化傾向、長時間滞在車両の割合なども分析可能で、問題が確認された際には録画映像で詳細を確認できます。
2025年9月から標準搭載:i-PRO Remo. のトラック管理機能
i-PROは、物流業界が直面する2024年問題に対し、AIカメラを用いた「トラックナンバー情報の自動読み取り・記録機能」を開発しました。これにより、現場の稼働状況を定量的に把握でき、業務改善の仮説検証が容易になりました。
この機能は、契約ユーザーであれば追加費用なしで利用可能です。「TrAI(トライ)」と呼ばれる業務改善用AIアプリケーションと組み合わせることで、複数の観点から物流現場の最適化を支援します。
導入コストを抑える構成と多彩なカメララインアップ
i-PRO Remo.は、AIによる画像解析をカメラ内で実行し、録画もSDカードで完結します。映像解析用サーバーやクラウドストレージが不要なため、低コストでの導入・運用が可能です。
対応カメラは以下の通りです。
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高倍率ハウジング一体型カメラ(遠距離対応)
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IR-LED内蔵型カメラ(夜間撮影対応)
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小型AIカメラ「i-PRO mini」(省スペース設置対応)
設置環境や用途に応じて最適な機器構成が選択可能です。
可視化・分析・録画活用:現場改善のトリガーに
本機能の主な特長は以下の通りです。
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自動記録・集計
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傾向分析
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対象車両の選定
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録画映像の活用
自動記録・集計
AIカメラから読み取ったトラックのナンバー情報から入退場、滞在、作業時間を自動で集計します。データはCSV形式で出力も可能です。
傾向分析
例えば「2時間以上滞在したトラックの割合」や「前月との比較」といった集計表示が可能です。
対象車両の選定
事前登録されたトラックナンバーのみに集計を限定、従業員車両など対象外も除外可能です。
録画映像の活用
長時間作業の映像を再生し、作業時間改善や問題点の特定に利用可能です。
まとめ|物流現場の課題を「見える化」し、改善へ
物流拠点での待機や作業時間の「見えないムダ」は、生産性や労働環境に大きな影響を与えています。i-PROの新機能は、AIカメラによってトラックの動きを自動で記録・可視化し、現場改善を支援します。低コストで導入でき、追加費用も不要な本機能は、データに基づく業務改善の第一歩として注目されます。
参考サイト
・『物流トラックの構内滞在時間を可視化 2025年9月、i-PRO Remo. に新機能を標準搭載』
・『i-PROのAIカメラ×MOVO Berth連携で、 物流「2024年問題」の解決を低コストで実現』
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