

PALTACとあらた 7月から西関東地域で化粧品・日用品等の共同配送を開始
PALTACとあらた、西関東で共同配送を開始
PALTACとあらたは2025年7月2日、7月より西関東地域において、化粧品や日用品などの生活必需品を対象とした共同配送を正式に開始したと発表しました。
共同配送の背景
PALTACとあらたの2社は、化粧品・日用品などの中間流通を担う企業として、両社合計で年間2兆円以上の商品を取り扱い、全国規模の流通インフラの構築・運営をしています。近年、少子高齢化による労働人口減少でトラックドライバーの人手不足が深刻化し、2030年には国内荷物の約3分の1が運べなくなるという社会課題に直面しています。
この課題に対応するため、両社は非競争領域である配送において協働を開始しました。競争関係にある両社が協力し、持続可能な流通インフラの共創と業界全体の発展に貢献していくことを目指しています。今後も非競争領域での連携・協働を推進し、持続可能な社会の構築に貢献していくとしています。
共同配送による効果
今回の共同配送は、出荷拠点の見直しや配送ルートの最適化を通じて、次のような効果が見込まれています。
- ドライバー不足の緩和:トラック台数の削減により、必要なダライバー数の削減
- 環境負荷の軽減:積載効率の向上や走行距離の短縮、トラック台数の削減によるCO2排出量削減と物流コストの最適化
- 店舗作業の効率化:荷受回数が減少し、現場の作業負担が軽減
これにより、単なるコスト削減にとどまらず、持続可能な物流インフラの構築に大きく貢献します。
今後の展望
PALTACとあらたは、今回の共同配送を契機に、今後は他の配送先店舗や地域での共同配送など、非競争領域での協働の可能性を模索し、順次展開していきます。また、この取り組みで得たノウハウを活かし、サプライチェーン全体で持続可能な流通インフラの共創を目指します。両社はそれぞれのビジョンに基づき、「豊かで快適な暮らし」を未来へと繋いでいくとしています。
参考サイト