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T2がレベル4自動運転の社会実装を目指し実証開始

T2、自動運転トラックの社会実装へ向けた新たな実証実験を開始

自動運転トラックによる幹線輸送の商用運行をすでに開始しているT2は、2025年7月23日より、レベル4自動運転トラックの社会実装に向けた新たな実証実験を開始すると発表しました。実証は「自動運転トラック輸送実現会議~L4 Truck Operation Conference~」に参画する5社と共同で行われます。

背景:「自動運転トラック輸送実現会議~L4 Truck Operation Conference~」が挑む業界課題

T2は、2024年11月に設立された「自動運転トラック輸送実現会議~L4 Truck Operation Conference~」の主要メンバーとして、国内の物流会社や自動車メーカー14社と共に毎月定例協議を行っています。今回の実証では、以下の2つの課題に焦点を当てて検証を実施します。

実証①:日中運行オペレーションの構築と輸送効率向上

実証概要

  • 実施期間:2025年7月23日〜7月24日

  • 実施場所:関東〜関西間の高速道路の一部区間

  • 使用車両:T2開発のレベル2自動運転トラック(ドライバー乗車)

  • 協力企業:福山通運、三井倉庫ロジスティクス(積載貨物の提供、輸送オペレーションの提供)

現在、幹線輸送は夜間の運行が主流で、ドライバーの拘束時間の観点から往復に2日以上かかるケースが一般的です。レベル4自動運転を社会実装することで、日中の運行時間帯を活用し、往復を1日に短縮できる可能性が期待されています。

また、無人運転と有人運転を切り替える「切替拠点」の時間帯によってはキャパシティがオーバーする可能性があり、運行ダイヤの適正化が課題です。日中における荷量確保の課題も検証テーマとして挙げられます。

検証内容

  • 切替拠点の通過時間などの運行ダイヤ検証

  • 運行パターンと走行リードタイムの検証

  • 想定オペレーションの有効性検証

実証②:遠隔監視と緊急時対応の手順確

実証概要

  • 実施時期:2025年7月中旬以降

  • 実施場所:関東〜関西間の高速道路の一部区間

  • 使用車両:T2開発のレベル2自動運転トラック(ドライバー乗車)

  • 協力企業:

    • KDDI(通信ネットワーク・遠隔監視システム提供、通常監視、異常時切り分け対応)

    • 三井住友海上(緊急時の対応、現場駆けつけ・レッカー手配)

    • 日本郵便(高速道路外への一時退避場所の提供)

    • T2(全体マネジメント、実験用車両の提供)

レベル4自動運転の無人走行には、遠隔監視と緊急時の対応フローの整備が不可欠です。本実証では、各社の機能を統合した体制を構築し、有事対応の手順を確認します。

検証内容

  • 通信ネットワークを用いた遠隔監視での異常検知時の対応における実効性や課題の検証

  • 継続輸送体制構築に向けた検証

  • 関係機関との議論に向けた課題の検証

今後の展望:業界全体での社会実装に向けた加速へ

T2と「自動運転トラック輸送実現会議~L4 Truck Operation Conference~」は、本実証で得られた知見を活かし、レベル4自動運転トラックの社会実装に向けた準備を進めていきます。